そのDXちょっとまった−うまくいかない4つの原因を解説

DXコンサルタントの日淺です。
 
「DXコンサルタントから語る現状と未来」と題して、様々な角度から、コラムを執筆させて頂きます。
第1回目は、「そのDXちょっとまった−うまくいかない4つの理由」と題して、プロジェクトの失敗要因をお伝えしたいと思います。
 
日々、私のもとに寄せられるDXの課題は、「テレワークの導入」「ITインフラの見直し」「教育制度のeラーニング化」「日々の業務の効率化」「新規ビジネスの創出」など、多岐にわたります。
 
そんな中で、共通していることは、どの取組であれ、DXを上手に推進するためには、どのようなことに気をつけるべきかという点です。
 
そこで、私が日々のプロジェクトで、相談を受ける”うまくいかない原因”を4つほどまとめてみたいと思います。

【その1】 経営陣と現場の意識乖離

この会社では、比較的早い段階から経営陣主導で、DXへの取り組みが行われていました。しかし、「笛を吹いても現場は踊らず」という状態で、相談を受けました。
 
実際に、現場のヒアリングに回ってみると、その原因が判明しました。
 
現場からの声として「経営陣の言うDXは、わかるけど、現場での悩みはそこじゃない」ということでした。
 
経営陣としては、DXを推進したいけど、現場の声を正しく理解する必要があります。現場の声に寄り添い、優先順位を付け、意識の乖離を解消することで、このプロジェクトは順調にスタートしています。

【その2】戦略・ ビジョンの曖昧さ

この会社では、「テレワークを導入しよう」「SaaSサービスの導入を検討してくれ」という経営陣の言葉から、会社として新たな取組み開始していました。
 
しかし、いざ、意思決定の段階になると、「どのサービスがいいのか。ほんとに進めていいのか。」という点で悩んでいました。
 
導入後の会社の戦略やビジョンが曖昧であったために、止まってしまっていたんです。
 
そこで、戦略やビジョンを明確にして、何を導入し、何を導入しないのかという設計を一緒に行うことで、導入も順次進めていくことができました。

【その3】社内への浸透度合いの低さ

この会社では、新たなシステムを導入したけど、社内での活用がうまく行かないということが起こっていました。
 
これも、現場にヒアリングすると、「現場での仕事が増えてしまう。また管理項目が増えるのでは?」ということが判明。
 
社内でのデジタル教育研修を行うことで、解消することができました。
 
新たなシステムを導入する際に、「何のために」導入するのか、それを社内で「どう活用するのか」を考える必要があります。定着するまでの教育機関も必要になります。

【その4】意思決定の遅さ

最後にご紹介するのが、意思決定の遅さになります。
 
DELL社の調査では、日本の大企業の44%がこの意思決定の段階で、導入フェーズに移れていないという結果がでています。
 
この会社では、DX推進チームが中心となり、戦略も導入スケジュールも決定していましたが、最後の意思決定の段階で、躓いていました。
 
そこで、何が意思決定に必要なのかを経営陣にヒアリングし、課題を進めることができました。
 
意思決定に迷っている間に、当初の課題が変化し、いつまでも導入フェーズに移れず、失敗してしまうケースとなり、そうなると再度、選考をやり直す必要があり、いつまでも前に進めなくなってしまいます。

【まとめ】

第1回のコラムは、DXのうまくいかない要因を4つほどまとめてみました。
 
もしかしたら、あなたの会社でもどれかに当てはまっているのではないでしょうか?
 
DXを推進していく過程では、「設計・計画・実行・定着」のプロセスが必要になります。
 
私の肌感ですと、設計・計画までは、順調に進んでも、実行(導入)フェーズに移る際に、止まってしまっているケースが多く見受けられ、その際に相談を受けることがあります。
 
これから、プロジェクトを立ち上げる場合も、すでに推進している場合でも、このポイントを気をつけてみてはいかがでしょうか。

関連記事

この記事へのコメントはありません。

カテゴリー

アーカイブ