会社が成長するために必要な「攻めのDX」とは?

DXコンサルタントの日淺です。
 
今週は前回の守りのDX解説に対して、「攻めのDX」について解説していこうと思います。

DXはざっくりと二つに分けると「攻めのDX」と「守りのDX」に分けられます。

攻めのDX:
革新的な製品やサービスの開発、ビジネスモデルの変革、イノベーションの実現、ビジネスモデルのデジタル化など革新的な取り組み

守りのDX:
基幹システムの刷新やテレワーク対応、既存業務効率化、業務プロセス・組織風土・企業文化の変革、業務プロセスのデジタル化などIT刷新

対外的な業務に対する「攻めのDX」、もう少し詳しく見ていきましょう。

NTTデータ経営研究所は企業が取り組む「攻めのDX」のテーマとして三つ挙げています。

攻めのDX
顧客を中心としたステークホルダーやエコシステムを巻き込むテーマ

1.既存の商品やサービスの高度化や提供価値向上
2.顧客接点の抜本的改革
3.ビジネスモデルの抜本的改革

「攻めのDX」は様々な方法が存在します。

提供するサービス自体をデジタル技術で構築することもありますし、マーケティングや営業の手段・手順などをデジタルベースにすることで数値の統計、分析を容易にすることもDXと呼べます。

「ビジネスモデルの抜本的改革」になると、デジタルを活用した新規事業だったり既存ビジネスを全く違う姿に作り変えたりというUberのような話も含まれてきます。

TOYOTAは、自動車メーカーから、モビリティカンパニーへの転身を急ぎ、「ウーブンシティ」と銘打ち、富士の裾野に未来都市を作り上げる準備を加速しています。

以前のコラムでも説明しましたが、サービス業が、「攻めのDX」への意欲や意識が比較的高く、積極的に取り組んでいるようです。

具体的な攻めのDXの事例をいくつか紹介していきます。

株式会社三越伊勢丹ホールディングス
「ITと店舗、人の力を生かした新時代の百貨店(プラットフォーマー)」をスローガンにデジタル戦略に注力。従来の百貨店の弱点とされていた「商品のデータベース管理」を徹底するために商品撮影スタジオを新設し、基幹店の全商品をECでも地域店でも購入できるシステムを確立。
チャットを活用したパーソナルスタイリングサービスの導入や、オンライン・オフラインの双方で上質な顧客体験を提供することで新たな顧客層の獲得も見込まれる。

江崎グリコ株式会社
商談化率を高めるためPardotを活用したMAを導入。
企業キャンペーンなどに活用してもらう「法人ノベルティ」事業において、顧客の購買タイミングに合わせた営業が難しく、契約に至らないことが課題だった。これらの課題に対してPardotを導入することで、トラッキング、スコアリング、グレーディング機能を使い、確度の高い見込み客の発見が可能に。

日本交通株式会社
過去の乗車履歴に加え、現在開催しているイベントの情報や気象情報、鉄道の遅延情報を組み合わせAIが分析し乗車需要が多い場所を予測する「AI配車」を導入。このAI配車により、タクシーの車両の稼働率(実車率)をあげることが可能に。2011年から配車アプリを提供。
このアプリは、地図上で乗車場所を指定し、注文ボタンをタップするだけで配車ができるため、配車を手軽に行えるようになる。タクシーが到着する時間はもちろん、近くにタクシーがいるかどうかもリアルタイムに確認できるため顧客にとって利便性の高いものとして注目を浴びた。

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