業務改善

ペーパーレス化とは?環境への取り組みと私たちにできること

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近頃よく目にも耳にもする「ペーパーレス化」。

言葉は知っている・なんとなくのイメージはわかっているけど、ちゃんとした意味を知らない…
そんな方、いらっしゃいませんか?

「ペーパーレス化っていったい何なの!?」とこの記事にたどり着いていただけたのかなと思います。

私たちは30社以上の企業にDX支援業務を行っています。
その中で、経理業務や労務業務など、バックオフィスを中心にペーパーレス化を支援してきました。

今回の記事ではペーパーレス化の単なる意味だけでなく、社会・世の中に焦点を当てながら、働き方改革と環境問題の関係性やペーパーレス化の今と未来、そしてペーパーレス化とSDGsの関係についてもお伝えしていきます

ペーパーレス化を進める具体的な方法につきましてはこちらでご紹介しています。

この記事と併せてお読みください。

ペーパーレス化とは

そもそもペーパーレス化とはいったい何なのか?なぜペーパーレス化をすることが必要なのか?

ペーパーレス化の意味とその目的をご説明します。

ペーパーレス化の意味

ペーパーレス化とは、紙で行っている業務や手続きなどを電子化し、データとしてオンライン上で扱えるようにすることです。

例えば、ビジネスでは電子署名やWeb給与明細、プライベートシーンではイベントのオンラインチケットや電子書籍など、身近なものも広い範囲でペーパーレス化が進んでいると言えます。

ペーパーレス化をする目的

ペーパーレス化の目的は働き方改革と環境保護の二つに分けられます。

  1. 働き方改革のため
    2019年に施行された「働き方改革」の重要施策のひとつとして「ペーパーレス化」が掲げられています。
    2005年に施工された「e-文書法」で、紙をスキャンし電子化して、保存することができるようになり、その後「電子帳簿保存法」が改正・規制緩和され、ペーパーレス化に取り組みやすい環境が整いつつあります。
    それによって行政のデジタル化(電子化)も進んでいます。
  2. 環境保護のため
    ペーパーレス化と言ったら、新型コロナウイルスの影響でテレワークが広がりオンラインでの業務をするためのイメージが大変強く感じます。しかし、ペーパーレス化と紙資源やCO2削減などの環境問題に大きな関係があるということも忘れてはいけません。
    「働き方改革とCO2削減は繋がっている」、「かつては環境対策が経済の足を引っ張ると言われていました。今や、環境と経済は好循環する時代。働き方改革を進める上でも、CO2削減は、時代に即したモノサシ」と環境省は主張しています。

世の中の持続可能な将来に向けて

地球の環境問題

ペーパーレス化と環境問題は、大きくかかわりあっています。

地球温暖化の懸念

二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出を抑える動きである「脱炭素(カーボンニュートラル)」と言う言葉が広まってきています。

2050カーボンニュートラル:世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること(2℃目標)
今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との間の均衡を達成すること

製紙業界の取り組み

大日本印刷株式会社(DNPグループ)

DNPは持続可能な社会の実現に向けて、事業活動と地球環境との共生を絶えず考えており、行動規範のひとつに「環境保全と持続可能な社会の実現」を掲げています。

環境法規の遵守はもとより、あらゆる事業活動において環境との関わりを認識し、温暖化防止、水使用量削減、生物多様性保全などのテーマについて、目標を掲げて取り組みを進めています。

サプライチェーン全体でのGHG排出量削減の取り組み

DNPは、製品のライフサイクル全体でのGHG排出量の削減が重要と考え、自社の製造段階だけでなく間接的に排出するサプライチェーン全体でのGHG排出量(Scope3)について、主要海外サイトを含めて算定し、削減に努めています。

DNPは原材料調達段階の排出量が最も多いため、主要サプライヤーに対し2025年までにSBT取得を促すことで削減を推進していきます。

DNPグループのサプライチェーン全体のGHG削減に関する説明の画像です。資材製造からDNPグループによる製品製造、納入先による加工、最終製品の使用や廃棄までの間に取り組む対象があります。

https://www.dnp.co.jp/sustainability/management/environment/

王子製紙株式会社

王子グループは、1873年の創業以来、140年以上にわたり事業領域を拡大し、成長を続けてきました。

「革新的価値の創造」「未来と世界への貢献」「環境・社会との共生」を経営理念に揚げ、「バリュー・チェーンを通じた資源循環を推進する」というサステナブル・ビジネスモデルをグローバルに展開することにより、事業そのものが持続可能な社会に貢献できるように取り組んでいます。

https://ojiholdings.disclosure.site/ja/

SDGs

SDGsとは、Sustainable Development Goals持続可能な開発目標の略称です。企業活動においても、SDGsの取り組みを進めることが求められています。2030年までに達成すべき17の目標とされています。

2030アジェンダ:2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な未来を追及

SDGsのペーパーレス化と関係のある目標と、主な企業の取り組みをご紹介します。

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

すべての人々に手頃で信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに

【主な取り組み】

アスクル株式会社

「2025年までに、本社および物流センターでの再生エネルギー利用率を100%にする」という中長期目標と、「2030年までに、子会社を含めたグループ全体での再生エネルギー利用率を100%にする」という目標を掲げ、再生可能エネルギー由来の電力への切り替え(ネクストエナジー社のグリーナ100プラン)と、消費電力における再エネ率を上げていく取り組みを行なっています。

出典:https://sdgs-connect.com/archives/1800

NTT東日本

データセンターの電力使用量を抑える取り組みとして、空調消費電力の約20%削減できる「アイルキャッピング」の導入を進めています。
一部の拠点で室外機への散水システムの導入し、放熱フィンへ直接散水して水の気化熱を利用することで、空調消費電力の約30%の削減が期待できます。

出典:https://sdgs-connect.com/archives/1800

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに技術革新の拡大を図る

目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

【主な取り組み】

Apple

2030年までに、すべての製品もカーボンニュートラルにすると発表しています。
使い終わった製品を回収して、リサイクルする「Trade In」というプログラムが2019年に始まり、2020年には、製造工程で使用されるハンダまで、100%再生スズを採用することが決定したと報告されました。

https://sdgs-connect.com/a

エプソン(セイコーエプソン株式会社)

「スマートサイクル」印刷され使用済みになった紙を原材料まで戻すことで再生利用するその技術を活用して、コンパクトなシステムに作り上げ、世界初の乾式オフィス製紙機 PaperLab A-8000を発売し、紙のオフィス内資源循環に取り組んでいます。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

12.つくる責任つかう責任

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

目標12:つくる責任 つかう責任

【主な取り組み】

サントリー

「水と生きる」をビジョンの一つに掲げる飲料品メーカーのサントリーは、ペットボトルからペットボトルを再度作り出す取り組みを日本で初めて確立させました。そして2030年には全てのペットボトル製品をリサイクル素材や植物由来素材のみで作り上げることを目指しています。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

株式会社エアークローゼット

エアークローゼットは回収された洋服の検品と再生を担当し、リサイクルする服は日本環境設計の「ブリング(BRING)」により再生資源として別の用途で利用できるようにしています。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

13.気候変動に具体的な対策を

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策をとる

目標13:気候変動に具体的な対策を

【主な取り組み】

ダイキン工業

ダイキンでは、現行冷媒に比べて地球温暖化への影響が小さい「次世代冷媒」を用いた空調機の実用化を加速しています。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

日本航空

従来の地上観測を中心とした手法ではとらえられない温室効果ガスの広範囲にわたる3次元分布とその変動を観測するプロジェクトです。その観測により、地球規模での炭素循環のメカニズムを解明することを目的としています。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

15.陸の豊かさも守ろう

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

目標15:陸の豊かさも守ろう

【主な取り組み】

株式会社ファンケル

2030年度までに、CO2排出量を26%削減し、環境の「製品対策」と「啓発活動」を強化し、ブランド価値向上と売上拡大を目指しています。環境キャンペーンの実施など通じて、顧客に環境活動を積極的に発信しています。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

住友林業

「街を森にかえる」をテーマに住友林業では「環境木化都市の実現へ木造超高層建築の開発構想W350計画」というプロジェクトを行っています。
それによって建物が植物、生物にとって快適な環境をつくりだし、そこに住む人、都市に暮らす人にとって快適な空間となり、また生き物の棲家となる森のような建築物を作ることを目指しています。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

17.パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

【主な取り組み】

SoftBank×東京大学

SoftBankと東京大学先端科学技術研究センターは共に、障がいのある子どものための携帯情報端末の活用事例研究「魔法のプロジェクト」を行っています。
タブレットや「Pepper」などを無料で貸し出しする活動も行っており、教育機関などと協力し研究を進めています。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

博報堂DYグループ×JANIC

「ひとこと多い張り紙」
生活の中でよく見かける張り紙に使われている言葉を用いることで、SDGsの17目標とその課題を身近に感じていただくことを目的に、JANIC(特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター)と博報堂が共同開発したSDGs理解促進ツールです。
SDGsが示すゴールに取り組むことの大切さに気付いていただけるようなひとことを入れていることが特徴です。

https://sdgs-connect.com/archives/1800

私たちにできるペーパーレス

ペーパーレス化をしなければいけない、と言っても自分に何ができるのかと考えますよね。
この章では私たちがすぐにできるペーパーレス化をご紹介します。
身の回りの身近なところから、少しずつペーパーレスを日常に取り入れていきましょう。

私生活のなかでできること

  • エシカル消費をする
  • リモートワーク、テレワーク
  • ムダな印刷はやめる
  • 支払いはオンラインを使う
  • 詰め替えできるボトルやカップを使う
  • マイバッグ・エコバッグ持参で買い物をする
  • 使わないものは寄付する(本・雑誌)
  • プラスチックストローやカップの利用を避ける
  • 認証マーク入りの商品を購入する(海のエコラベル「MSC認証」、養殖水産物のエコラベル「ASC認証」、環境に優しい森林認証制度「FSC認証」、認証パーム油「RSPO認証」)

会社のなかでできること

  • 社内文書の電子化
  • 紙使用量の削減
  • 電子契約の活用
  • Web会議
  • グリーン購入の推進(製品やサービスを購入する際に、必要性を考慮すること。品質や価格だけではなく、環境への環境をよく考えて購入すること。例えば、指定業者のFSCおよびPEFCの認証を受けたコピー用紙を「環境配慮商品」として社内購買システムに掲載して、優先的に購入することを推奨するなどの取り組み方法)

ペーパーレス化の手順

具体的な進め方はこちらをご覧ください。

・ペーパーレス

・「脱はんこ」から業務改善!失敗しない進め方とおすすめツール5選

まとめ

ペーパーレス化とは何なのか、政府の主張や世界規模でみた今後の取り組みなど、解説してきました。

環境問題への意識があることで、ペーパーレス化やSDGsなどの達成にぐっと近づきます。

会社内の業務だけでなく日頃の生活の中でも、ペーパーレス化にアンテナを張って、サステナブルな日常を送りましょう。

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